「時代」とラグナレクの接続

Wakanaのライブで中島みゆきの「時代」を聴いたもんでね、よくよく考えればこの歌詞めっちゃ怖くない??と思ったのですけど、言ってることがシャルルパパとマリアンヌママに近いものを感じましたという日記。
みゆきさんは好きでよく聴いてるのですけど(「瞬きもせず」と「命の別名」が特に好き)(最近「エレーン」を聴いて絶望した)、「時代」は有名すぎるくらい有名で、広く人々に受け入れられてるから他の曲よりはソフトな歌詞だなと思ってよく考えないでいて、改めて聴いたらこれ怖いやつじゃね?となりました。

今日は別れた恋人たちも生まれ変わってめぐりあうよ
今日は倒れた旅人たちも生まれ変わって歩きだすよ

「生まれ変わる」というとこに衝撃を受けて、意味をそのまんま受け取ると、この恋人たちと旅人たちは一回死んで生まれ変わってから巡り会ったり歩き出したりしているということになるのかと。ほんとそのまんま受け取ってるけど!

本当に生まれ変わるのだとしたら、倒れたり別れたりした辛い出来事とその救済に時差があるように感じる。ひとつの人生が終わる、まさに「時代」と呼べるくらいの時間が流れてからやっと訪れる救済。

だから別れたり、倒れたりした今回の時代のことはもう諦めて「生まれ変わ」るまで待って、次の時代で巡り会ったり、歩き出したりしましょうという怖い意味に感じ取れた。
この「これからの人生はもう諦める」というところにラグナレクの接続みを感じて、シャルルとマリアンヌは計画が成功した嘘のない世界のことしか考えていなくて、今の人生はそこに至る過程に過ぎないと考えていて重要視していない。

だから息子と娘を捨てて酷い目にあわせてもかまわない。だって嘘のない世界でまた会えて幸せに暮らせるから、という考え方が、あの親しみのあるメロディーから感じたうすら暗い感じと自分の中で合致しましたというただの雑記でした。

「お前達は俺達を捨てたんだよ!」のルルーシュくんの台詞はほんとそれな。
辛い目にあってもその後の人生を諦めず幸せを目指す強さに惹かれる。ルルーシュくんは人生は一回きりだって分かってるからね。

まぁ復活したけど。